松坂桃李の演技の実力。大物俳優・監督・観客からの評価は?

映画「孤狼の血」第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した
俳優松坂桃李さん。

「財産のような、そんな作品になりました。本当にうれしいです」と
目を潤ませながらスピーチ。
俳優にとって一つの到達点に辿りついたとも言えるアカデミー賞の受賞。

そんな松坂桃李さんの演技力について、声を集めてみました。

出典:https://natalie.mu/eiga/news/322032
2019年3月1日東京・グランドプリンスホテル新高輪にて
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映画『マエストロ』

松坂桃李さんは、映画『マエストロ』で天才ヴァイオリニストを演じられた時にたまたま舞台挨拶を見る機会があり、その時の印象がとても強く残っています。

当時の舞台挨拶の写真がこちら▼▼▼

短髪がとてもカッコいい桃李さんです。
共演のmiwaさんと西田敏行さんも楽しそうです♪

俳優・西田敏行から見た松坂桃李の演技評価

舞台挨拶で西田さんから送られた言葉▼▼▼

「この映画のコンマスは松坂桃李でした。完成まで1年8か月を要しましたが、素晴らしい努力と情熱と集中力で、片時もバイオリンを離さない姿に胸が締めつけられました。いま26歳ですが、人間の気力と体力のピークは37歳と言われてますからあと10年あります。キャリアを積んで日本映画を牽引するビッグな俳優として成長を続けてほしい

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映画『孤浪の血』

「財産のような、そんな作品になりました。本当にうれしいです」
松坂桃李さんが目を潤ませ、受賞の喜びを語った受賞作『孤浪の血』。

俳優・役所広司から見た松坂桃李の演技評価

松坂くんは『日本のいちばん長い日』では血気盛んな青年将校役だったのですけど、彼の目や笑顔を見るとあの時代を想起させられ、「ああ、こういう純粋な若者がいたんだなあ」と、自分が阿南陸軍大臣を演じる大きなエネルギーになりました。今回もそうでしたね。日岡役の松坂くんの真っ直ぐな目を見ると、言葉以上に伝わってくるものがあった。“目が語る”という表現があるように、やっぱり目は饒舌なんですよね。アイコンタクトは、演じる上でとても重要です。

https://www.cinematoday.jp/

役者は“共演者の力をもらう”ということが重要がポイントなんです。自分がひとりで演じている時でも『あの時、松坂君はこんな表情をしていたな、こんな芝居をしていたな』と思い返して、自分の芝居が完成していく松坂君は印象的な表情をずっとしてくれていましたし、良い役者さんだと思いました」

監督・白石和彌から見た松坂桃李の演技評価

白石和彌公式ツイッターより

映画監督:『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』で松坂桃李を起用。

「本当に頭が良い。脚本の中の自分の立ち位置をしっかりと把握して、エゴを出さずに演じてくれる。ただのイケメン俳優ではなく、昔の映画俳優のような無頼な雰囲気も持っていて、その感じが好きですね」と評する。

桃李くんは本当に人がいいとか、スレてないとか、芸能人っぽくないとか、聞いてましたけど、本当にそのとおり。

「彼が50歳や60歳になった時、いまの役所さんのような立ち位置の俳優になると思う」

映画『不能犯』

監督・白石晃士から見た松坂桃李の演技評価

仕事はとにかく真面目だし、自分でやれることはなるべく限界までやる。だから『不能犯』も宣伝のために、役者の本業ではないバラエティ番組に出るっていう仕事もめちゃめちゃやってくれました。普通、あそこまでやってくれないですよ。

だから今ヒットしているのは、それだけ松坂くんが頑張ってくれたおかげだと思ってます。もちろん、役に対する気持ちも真面目だし。だから、各作品のことはもちろん見ていると思うんですけど、ちゃんと遠くを見ているというか、俳優という大きな仕事の向こう側を見ながら、広い海に向けて舵をきっている感じがするな、と。

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映画『娼年』

http://ishidaira.com/profile/

作家・石田衣良から見た松坂桃李の演技評価

リョウは、肉体的にはすぐに汚れてしまう役ですが、本当に汚れてはダメなんです。ベッドの上では娼夫として、あらゆるテクニックを駆使し、時に変態のようにさえ振る舞う。それでも最後までピュアで輝いていなければいけない。そういう役なんです。桃李くんでなければ、こうはいかなかった。

「この役は、透明感がある俳優じゃないとどんどん汚れていってしまう。松坂くんの透明感はぴったりだと思いますよね」

監督・三浦大輔から見た松坂桃李の演技評価

「舞台からさらに進化した、また新たな『領』を演じてくれ、やはり、この役はカレでしか成立し得ないと確信しました

eiga.com

舞台「ヘンリー5世」

俳優・吉田鋼太郎から見た松坂桃李の演技評価

『ヘンリー四世』の時から、松坂くんはシェイクスピアの台詞を明快に、しかも自分の血と肉を通した言葉としてちゃんとしゃべることができるシェイクスピア俳優になると、僕も蜷川さんも思ったんです

enterstage.jp

最も「演技力」が高い30代俳優ランキング」TOP10

2019年4月の「gooランキング」において、最も演技力が高いと思う30代俳優についてアンケート調査を実施。20~40代男女500名の複数回答をもとに、ランキングを発表しました。TOP10が発表され、松坂桃李さんは第6位にランキングしました。


1位:山田孝之 1983年10月20日(35歳)
2位:藤原竜也 1982年5月15日(36歳)
3位:松山ケンイチ 1985年3月5日(34歳)
4位:小栗旬 1982年12月26日(36歳)
5位:岡田准一(V6)1980年11月18日(38歳)
6位:高橋一生 1980年12月9日(38歳)
6位:鈴木亮平 1983年3月29日(36歳)
6位:妻夫木聡 1980年12月13日(38歳)
6位:松坂桃李 1988年10月17日(30歳)
10位:斎藤工 1981年8月22日(37歳)
※2019年4月1日付け「gooランキング」より
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松坂桃李 受賞一覧

2011年度
第85回キネマ旬報ベスト・テン 新人男優賞
第33回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞

2012年度
第36回日本アカデミー賞 新人俳優賞
第22回日本映画批評家大賞 主演男優賞

2017年度
第39回ヨコハマ映画祭 助演男優賞

2018年度
第40回ヨコハマ映画祭 助演男優賞
第61回ブルーリボン賞 助演男優賞
第42回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞
第92回キネマ旬報ベスト・テン 助演男優賞

観客から見た松坂桃李の演技評価

https://twitter.com/tori_1704/status/1079739266207346689

目の演技を褒める声や、憑依しているのかと思うほど
役になりきっている
ところが称賛されているんですね〜!

憑依型とも言われる松坂桃李の役作り

まるで役が憑依しているようだと言われるほど役になりきっていると評価される松坂桃李さんですが、役に全く共感できなくて役作りに苦労した時のことを以前語っています。

第35回モントリオール世界映画祭で「イノベーションアワード」を受賞し、第16回釜山国際映画祭の“アジアの窓”部門で上映され大反響を呼ぶなど、国際的に高い評価を集めた映画『アントキノイノチ』の出演時のこと、

青年・松井役について、「原作を読んだ際、松井にまったく共感できなかったので、本当に苦しみながら、時には自己嫌悪に陥りながら演じました」と苦労したことを明かし、その上で

「完成した映画を観て、松井は誰よりも生きたい気持ちが強くて、その伝え方が人と違っただけなのかもしれないと思えるようになって、彼に共感することができました」と映画が完成して初めて役に共感できたことを語っています。

まとめ

20代半ばから様々な役を演じて仕事の幅を広げてきた松坂桃李さん。
日本を代表する役所広司さんからも目の表情がすごいと言われるほど、目で表現できる役者さんになってきました。

みんなの意見でも「目の表情がいい」という意見が多かったです。

もともとまっすぐにものを見据えるような瞳と、まっすぐな性格のようなものが目にも表れているのではないかと思います。

そして憑依しているかと思えるほどのなりきり具合にも称賛の声が多かったですね。

今後も様々な役に挑戦して新たな境地を見せてくれるのが楽しみな役者さんです。

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