シンガーソングライターの広瀬香美さんが自身の公式YouTubeチャンネルで公開している「歌ってみた」シリーズが話題です。
米津玄師さんのLemonやLiSAさんの紅蓮華や浜崎あゆみさんのMなど数々の名曲をカバーされています。
そのYouTubeチャンネルで思わぬ幼少期のエピソードが披露されました。音楽の天才ゆえの孤独で壮絶なエピソードをご紹介します。
もくじ
広瀬香美の幼少期|音楽の天才ゆえの苦悩
広瀬香美さんは、5歳の頃から音楽の英才教育を受けていました。
中学・高校も音楽科のある学校へと進んでいます。
今まで、それは親による英才教育だと記事などでは書かれていましたが、広瀬香美さんがYouTubeチャンネル「歌ってみた」シリーズで違った角度で語りました。
モノがメロディで語りかけてくる
広瀬香美さんの幼少期、音楽の天才ゆえだったのでしょう。
「全てのモノが音楽で語りかけてきた」と語った広瀬香美さん。
人の感覚の不思議はまだまだ解明されていないことがたくさんあるようですが、例えば、「共感覚」という言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
世の中には、他の人にはない感覚を持っている人がいる例ですね。
広瀬香美さんの、モノを見るとそのモノからメロディが聞こえてくるというのも、広瀬香美さんが持つ感性や感覚だったのではないかと思います。
(イマジネーションの世界のようでもありますが、それが自分が想像しようと思わなくても流れ込んでくるのが特徴ではないかと思います)
部屋にはお気に入りのモノしか置けない
私の部屋はモノが見えないようにしてある。
私、音楽に侵されてておかしいからさ。
モノがメロディを奏でるんだよ。ミュージカル状態な訳。
見ると喋ってくるから。
明るいやつとか、短調なやつだとか。
ものを見るとメロディが押し寄せてくるからなるべく置かないようにしている。
お気に入りのメロディを奏でるものしかだめなんだ。
変なメロディのやつとかあって。「暗えよ」とか。
気に入ったメロディのやつしか無理なんだ。
広瀬香美は学校に行けない子供だった
小さい時から私、そういう変な子で。
目瞑って眠るじゃない?そうすると日中に見た物がメロディになって話しかけてくるの。
小学校低学年の頃からそんな症状で。そうすると朝起きると体が火照ってて、熱を測ると微熱で。
ママに「学校行ける?」と聞かれて「いきたくない」と言って学校休みガチになって友達との関係もうまくいかないし、勉強もついていけないし、親も困っててせめて音楽家にと思って、音楽専門の学校に進学するようにさせられた。
当時は暗いし、友達もできないし。
そりゃそうだよね。悶々としてて何考えてるか分からないし「今日の給食、あの牛乳さ、ニ長調ぽかったよね?ニ長調の味しない?」とか言っちゃう子だったから。学校全然ダメでね。
平熱で「今日は行くぞ」という日も、学校のことや先生のことやお友達のことを考えると、さらに過呼吸みたいになってバス停や駅で座り込んでしまう。すると夜中に流れてたメロディが頭に流れてきて、「あ、メロディが」って言って、苦しいのに五線譜を引っ張り出して、頭の中に浮かんでいるメロディを五線譜に書き移していると、
過呼吸みたいなのもおさまってきて、楽になる頃には曲ができていて、やった〜!と思って。そのまま家に帰ってしまっていた。全然学校行けてないの。だから難しい漢字でスタッフからメールが送られてくると、「これなんて読むの?」ってスタッフに聞いている。
【動画】広瀬香美が「歌ってみた」で語った幼少期
このYouTubeの中で、自分の幼かった頃、本当に人と違って学校に馴染めずにいたこと、そんな自分が今、音楽を仕事にできていること、そのことにとても感謝していること。
そして、今、昔の自分のように学校に全くハマらないと悩んでいる子たちに、何かできることがないかなと考えていると語っています。
ぜひ、YouTubeをご覧になってみてください。
この人は、本当に音楽の天才なんだなと思うと同時にそれゆえの孤独や苦悩を抱えてきたんだなと感じます。
それと同時に、少なからず同じように悩む人に何か力になるかもしれないそんな動画でした。
広瀬香美のプロフィール
職業:シンガーソングライター、作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、ボイストレーナー
出身地:福岡県筑紫野市
中学校:福岡女学院中学校
高校:福岡女学院高等学校(音楽科)
大学:国立音楽大学音楽学部作曲学科
広瀬香美の経歴|大学〜歌手デビュー
大学時代「何になりたい?」と聞かれて「作曲家」と答えるも成績が振るわず「無理」だと言われてしまいます。
ショックの中、友人の留学先に遊びに行き、マイケル・ジャクソンやマドンナを知り衝撃を受けます。この時「マイケルに楽曲提供したい」という夢が生まれ、クラシックばかりだった広瀬香美さんはポップ・ミュージックを学び始めます。
作曲家になりたかった広瀬香美さんですが、デモテープを作っているうちに、「君は声がいいのだから君が歌ってみたら?」と言われて歌手デビューへと進んでいきます。
■1992年7月、アルバム『Bingo!』でデビュー
■1993年 3枚目のシングル「ロマンスの神様」が、オリコンチャートで170万枚を越える大ヒットを記録。一躍人気歌手に。
■1999年、独自のメソッドを提唱するヴォイス・トレーニングやヴォーカル・レッスンを行う「Do Dream」(現・広瀬香美音楽学校)を開校
■1999年に俳優の大沢たかおと結婚したが、2006年に協議離婚
■2008年10月12日にロサンゼルス在住の1歳上の米国人男性と再婚